【2-4】パートナーに求められるコーチング・コンサルティング思考

🧠 パートナーに求められるコーチング・コンサルティング思考

起業家パートナーの役割は「作業をこなす人」ではありません。
本質は 起業家の成果を最大化するために、適切な働きかけを行うこと

そのために必要なのが、
コーチング思考(引き出す)コンサルティング思考(提案する) の両面です。

両方のスキルをバランスよく使い分けられるかどうかが、
起業家パートナーとしての価値を大きく左右します。

🔹 コーチング思考とは?

コーチングは「相手の内側にすでにある答えを引き出す」コミュニケーション技術です。
起業家は日々多くの意思決定を抱えており、
誰かに”答えを押しつけられる”よりも、
自分で納得して決めたい という気持ちの方が強いことが多いです。

そこでパートナーが果たすべき役割は、
質問を通して相手の思考を整理し、
本来持っている答えを引き出すこと。

  • 事実と感情を切り分けて聴く
  • 深い質問を投げ、本人の気づきを促す
  • 「どうしたいか?」を中心に会話を進める
  • 相手の価値観や理想像を理解したうえで伴走する

🔹 コンサルティング思考とは?

一方で、コンサルティング思考は
相手に必要な情報を整理し、最適な選択肢を提示する力 のこと。

起業家は実務に時間を取られ、
全体を俯瞰する余裕がないことも多いです。
そこでパートナーが適切な示唆や方向性を示すことで、
起業家は「判断の質」を高められます。

■ コンサルティング思考のポイント

  • 情報を構造化して整理して見せる
  • 複数の選択肢を提示し、メリット・デメリットを伝える
  • 業界・集客・運営などの知識をわかりやすく翻訳する
  • 相手の状況に合わせて具体案を提案する

🔹 コーチングとコンサルティングの使い分け

この2つは対立する考え方ではありません。
むしろ「使い分け・組み合わせ」が極めて重要です。

  • 起業家に答えがある場合 → コーチング思考で引き出す
  • 答えが曖昧で整理が必要な場合 → コンサルティング思考で提示する

特に起業家は、
「気づいたら一気に加速するタイプ」も多いため、
気づきを促す → 方向性を示す → 行動まで落とし込む
という流れで支援すると成果が出やすくなります。

🔹 起業家パートナーが意識すべき姿勢

  • 情報を押しつけず、相手の思考を尊重する
  • とはいえ必要なところはしっかり提案する
  • 伴走者として「理解・整理・行動」まで導く
  • 相手が自信をもって決断できる状態づくりをする
  • 継続的に成長できる環境と問いを提供する

🔹 まとめ:両輪がそろって初めて“伴走者”になる

コーチングだけでは前に進まない場面があります。
コンサルティングだけでは依存を生みやすくなります。

両方を扱えるからこそ、起業家パートナーとしての価値が最大化される。
これがステージ2で身につけるべき基礎スキルです。

そして、この両輪のスキルを仕組みとして学べるのが
オンラインスクール の大きな特徴です。

実際の伴走現場で、
「どの場面で何を使い、どう関われば成果が出るのか」
その具体的な使い分けは、スクール内でさらに深く扱っていきます。