📊 3-5「重要な数値の見方と管理方法」
起業家パートナーは、ただ作業をこなす人ではありません。
「ビジネスの状況を“数値で理解し、改善点を見つけ、提案できる存在”」であることが求められます。
ここでは、ビジネス全体を正しく把握するために必要な「重要な数字(KPI)」と、その読み方・改善方法をまとめます。
📊 重要な数値を把握する目的
起業家の多くは、感覚で動きます。
しかし事業を安定させ、成長させるには 数字で状況を把握することが必須 です。
数字を把握する目的は以下の3つ:
① 現状を正しく把握する
「うまくいっている」「伸び悩んでいる」の感覚を数字で裏付ける。
② 改善ポイントを明確にする
数字は嘘をつかない。どこを直せば結果が出るかが明確になる。
③ 未来の行動計画を立てられる
「あとは何をすればいいか」が数字を見るだけでわかる。
📊 起業家パートナーが管理すべき主要KPI(重要数値)
ここでは、起業家パートナーが必ず管理すべき重要データを3つに分類して説明します。
📊 1. 集客データ
主に「入口=見込み客の状態」を把握する数字。
<代表的な集客データ>
- LPアクセス数
- メルマガ登録率
- 広告のクリック率
- SNSのプロフィールアクセス数
- 動画視聴回数 など
<何が分かる?>
- そもそも見てもらえているのか
- どれだけの人が興味を持っているか
- どの媒体が効果的か
<改善するには?>
- LPの文章・構成改善
- SNS投稿の方向性を調整
- 広告の訴求を見直す
- メルマガ登録への導線を強化
📊 2. セルスデータ(販売データ)
「興味がある」から「買う」までの流れが正確に分かる数字。
<代表的な販売データ>
- 説明会の参加率
- 説明会当日の成約率
- 申込ページの遷移率
- 商品別の成約率
<何が分かる?>
- 提案の仕方が合っているか
- 説明会の質が高いか
- 商品内容が求められているか
- 金額設定が適切か
<改善するには?>
- 説明会スクリプトの見直し
- 提案タイミングの調整
- 商品の魅せ方(ベネフィット明確化)の改善
📊 3. 代替データ(その他の重要データ)
売上に直結しないように見えて、実は事業の安定性に大きく関わる数字。
<代表的な代替データ>
- リピーター比率
- 顧客満足度
- 解約率
- 無料コンテンツの視聴率
- 無料相談の実施数
- 返信率(メッセージへの反応率)
<何が分かる?>
- 顧客との関係性の強さ
- ファン化が進んでいるか
- 将来の売上が安定するかどうか
<改善するには?>
- コミュニケーション頻度を上げる
- フォロー体制の強化
- 無料コンテンツの質向上
- 既存顧客のケアを徹底する
📊 実際に数値を見るときのポイント
① 一つの数字だけで判断しない
例:アクセスが少なくても、成約率が高いなら優良ルート。
② 「月次」と「週次」で分けて管理
- 週次:細かい改善
- 月次:全体の傾向を見る
③ グラフで可視化する
数字は並べるだけでは意味がない。伸びている/落ちているが一目でわかるようにする。
④ 目的とセットで見る
例:
「今月は成約率20% → 次は25%を目指す」
というように、数字には“目標”が必要。
📊 まとめ
重要な数値を把握できれば、
「感覚的な経営」から「再現性のある経営」へとシフトできます。
そしてパートナーであるあなたが数字を読み、
改善を提案できるようになれば、
起業家にとって“手放せない存在”になる。
ビジネスの司令塔としての視点を、ここでしっかり身につけていきましょう。

